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翻訳者としての資質
先週はお勉強週間。午前と午後1日中かかるセミナー2日間に参加してきました。おかげで只今仕事中。フルタイムで出勤している方にとっては時間帯も内容も日常どころか日常よりも楽なのでしょうが、在宅仕事に慣れてしまった身体にはなかなか厳しいものでした(汗)。朝、電車に乗って時間通りに決められた場所に行く--ただそれだけのことがプレッシャーとなり、前の晩は晩酌も控え(笑)早めに寝るという気の遣いよう。フリーランスのつけですね。


セミナーや勉強会に出席すると、必ず目から鱗の情報が手に入ります。何年、何十年やっていてもまだ自分が初歩的なミスを犯していることに気づかされます。先生がおっしゃっていたように、翻訳って奥が深いどころか底なし沼。学ぶことに限界がありません。だからこそマンネリ化して単調な仕事の繰り返しに慣れきってしまうこともないのですが。大半の仕事がそうかもしれないのですけれど。そして、同業者との情報交換はフリーランスにとっては特に重要です。1人社長、1人秘書、1人営業ウーマンのKYOKOですから。


残念ながら内容についてはここで紹介することができません。ただ、脱線話で先生がおっしゃったことに大きくうなづいたので書いておきます。


翻訳者としての資質に欠ける人の3条件があるそうです(もちろん、何事にも多く例外があります)。

1.高齢であること

2.高学歴であること

3.男性であること


ちなみに先生は3条件をすべて満たしています(笑)。


この言葉はおそらくある種の皮肉か逆説であり、本来は、高年齢であることは多くの知識や経験を備えていることにつながり、高学歴であることは、高い知識と教養を身につけ、それに伴った優れた職歴を有していることにつながり、男性であることは、論理的な思考が得意であり、社会経験が豊富であることにつながる、という傾向があるように思います。本来ならば、この条件は優れた翻訳者の条件であってもおかしくはありません。


では、なぜこれらが翻訳者の資質に欠けた人の条件に挙げられたかというと、この業界(特に技術分野)に属する男性は、最初から翻訳者を目指したという人よりも、定年後や転職後のメーカーの技術者や研究者が多くを占めます。そうした人々の社会人経験は翻訳には大きく貢献するものの、実務の上では言葉を操る繊細な文系的センスも必要とされるため、新たな思考回路を開拓するという意味で、初心者としてのスタートラインにつかなければならない部分もあります。

自分も含め、脳はだんだんと固くなります。若い人には到底かないません。高齢者は新たな知識を吸収し、それを弾力的に応用することが難しいのです。ある一定の地位にいた高齢者、高学歴な人はなおさらそれを受け入れ、若造や女の子に教えを請い、謙虚に間違いを認め、矯正していくことが難しいのかもしれません。ほら、皆さんの周りでも1人や2人はすぐに思いつくでしょう。

翻訳という仕事は研究職ではなく、サービス職に近いものなので、クライアントと自分との間の妥協点を模索しつつ、いかに柔軟にbetterな成果物を提供するかという能力も問われます。肥大したプライドを抱えた人にとっては最初は屈辱の連続となるでしょう(実際、この仕事ならちょっと勉強すればできるだろうと思って安易に足を踏み入れたなら、そのプライドはずたずたに引き裂かれるでしょう)。



繰り返しますけれど、例外はたくさんいます。ただ、尊敬する高齢/高学歴の優れた男性翻訳者の多くは謙虚で、信念を持ちつつも、人の意見に耳を傾ける柔軟性を持っているように思います。


あ、1はさておき(中年だからOK?)、2,3には当てはまらない私の翻訳者としての資質はどうでしょう。とりあえず「几帳面さに欠ける」という最大の欠点を治したいものです。



【2012/08/26 11:44 】 | お仕事・お勉強 | コメント(8) | トラックバック(0) |
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コメント

はじめまして、いつも拝読しております。kyoko様の(おそらく)隣県在住です。

この先生とは大御所翻訳家ですね?!
3大資質は大変興味深いです。これまで、専門知識・実務経験豊富な技術屋出身のオジ様翻訳者とか羨んでいましたから。

若輩者の私には大変励みになります。裏を返せば「今のうちに頑張れ」ということかしら…。
【2012/08/26 20:32】| URL | みどり #-[ 編集] |

★みどり様

コメントありがとうございます。こうして初めての方からコメントをいただけると、自己満足と言えどやっぱりブログを書く張り合いが出てきます。

みどりさんがそうかどうかは分からないのですが、先生はもう一つ嬉しいことをおっしゃってました。

「今までに多くの翻訳者を見てきたけれど、優秀な人はなぜか専門畑(化学畑)ではなく門外漢の文系出身者が多い」のだそうです。分からないからこそ一生懸命リサーチするからでしょうか。

これからも一緒に頑張りましょう♪
【2012/08/27 08:23】| URL | みどり様 #-[ 編集] |
オーダーメードですな
クライアントとコミニケーションとって、相手の思いを汲んで文章に落とし込む。コンサルの仕事みたいですね。先入観がガチになると柔軟になれないし、それは経験豊富で出世した人では難しくなるというのも何となくイメージつく。

もっと端的に言うとカワイさということでしょうか。優秀に越したことはないのでしょうが、それで相手を萎縮させたり楽しく打ち合わせできないのでは難しい。

どんな仕事でも色々共通するものあるのかなあ、と思いました。
【2012/08/27 17:41】| URL | りょう #-[ 編集] |

ぎく。
もう中年の域を出ようとしている私。どちらかと言えば「高齢者」に近いかも。でも普通学歴だし、いちおう女性だし。

「(自分が)知らないということを知り謙虚になる」ということはビジネスにおいても大切なんだろうなと。以前、旦那が殆ど読まない(だったら何で定期購読するねん)「日経ビジネス」を勿体なさのあまり流し読みしてましたが(今は緊縮財政により無期限購読停止中)、社長と呼ばれる人々は、謙虚な人が結構多いなあという印象でした。

私も、卑屈にならない謙虚で使い勝手のよい翻訳者を目指してもうひと頑張りします。

ではでは。
【2012/08/27 21:01】| URL | Sayo from 屋根裏 #RwF7odmQ[ 編集] |

★りょう様

本当、突き詰めると、成功する人はどんな業界でも似ているものかもしれません。

>それで相手を萎縮させたり楽しく打ち合わせできないのでは難しい。

自分の意図や希望をうま~く相手に納得させる折衝能力が大事なんですよね。
【2012/08/28 08:28】| URL | りょう様 #-[ 編集] |

★sayoさま

いえ、sayoさんは大丈夫です、翻訳者に向いています(きっぱり)。

調べ物が好きな人は伸びると先生もおっしゃってました。sayoさんのブログを拝読する度、基礎からきちんと学ぶことの重要性を痛感します。なかなか日々の仕事に追われ実行できないのが痛いところですが。

私も使い勝手の良い便利聞き(笑)のような翻訳者を目指しています。
【2012/08/28 08:31】| URL | sayo様 #-[ 編集] |

お返事ありがとうございます。
皆様のコメントも併せて拝見して勉強になりました。
確かに、どんなに経験豊富な翻訳者でも、高圧的だったり、自分が一番正しい!という人なら、クライアントも避けますよね。

向上心や調査力、コミュニケーション力、どれも当然必要な条件のように思われますが、経験値やバックグランドを凌ぐパワーを持っているのですね。これを励みに頑張ります♪

翻訳以外にも、犬猫・美容等々も興味深いので、またお邪魔させて頂きます。
【2012/08/29 10:56】| URL | みどり #-[ 編集] |

★みどり様

私が翻訳会社のコーディネートさんに対して注意しているのは、

・「そ、そんな無茶な」と思われるような依頼やリクエストをいただいたときでも「無理です!」と言い切る形をやめて、「このような日程でしたらとか、このような形でしたら」というような対案を出す形を心がけています。間に入って困るのはコーディネートさんですから。

・なるべく返事は早く、まめに。数日以上のお休み前は必ず連絡をするようにします。


あまり本元の翻訳の実力に自信がないので(汗)、せめて気軽に声をかけていただける翻訳者であろうと思っているのですが・・・努力の主眼が違う?(笑)

ノワール激写もお楽しみいただけたら幸いです。秋の今日の着せ替えもそろそろ・・・。
【2012/08/29 13:19】| URL | みどり様 #-[ 編集] |
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