スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:-- 】 | スポンサー広告 |
「ここに地終わり海始まる」-宮本輝と旅と
忙しくなればなるほどやりたいことが増えてくる不思議。ブログに書きたいネタもどんどん溜まってくる。ブログは備忘録と共に、同僚のいない私のつぶやきを兼ねているため、PCはまさに私の仮想友人でもある(悲)。忘年会ネタもあるし、美容/健康ネタもお伝えしたい。仕事のこともたまには書きたい。

それに最近新しく始めた着せ替えネタに少々はまっている。もちろん自分のコーディネートに大きな自信を抱いているのではなく、フロアの上で着せ替えしていると、自分でも新しい発見があってワクワクしてくるのだ。なによりもクローゼットの在庫の点検になる。着せ替えは幼児の頃からの大好きな遊びだった。「三つ子の魂百まで」は本当に正しいことわざだと思う。

そして、充実させていきたいのに遅々として進まないのが本棚カテゴリ。仕事が溜まっていく一方で、TVのハードディスクと未読の本も溜まっていっている。本はやや乱読気味で月10冊程度を読破している。場所はベッドとお風呂と電車の中。新たな作家の開拓も決して嫌いではないけれど、同じ作者のものを追いかけていくのが好き。それに好きな本を何度も繰り返して読むのも好き。

昨日の忘年会で、友人らといつか海外にのんびり旅がしたいね、という話になった。この国が良い、あの国が良い、と話していく中で、ポルトガルのロカ岬に行ってみたいとふと口をついて出た。

宮本輝氏は、すごく好きな作家というわけでもなく、主人公にはちょっとした反発を抱いてしまうこともあるくらいなのに、その作品はひどく心に残る(つまりは、好きな作家なのだろうか)。


ロカ岬
(ロカ岬)


その理由の1つに、氏の小説を読むと、旅情が湧き上がる点がある。ロカ岬の突端には「ここに地終わり海始まる(Onde a terra acaba e o mar começa)」を刻んだ石碑が立っている。それをそのままタイトルにした作品がある。



18年間の療養生活を終えた志穂子は24歳を迎えるまえの日に、生まれて初めて電車に乗った。病状に奇蹟をもたらすきっかけとなった1枚の絵葉書の差出人、梶井克也に会うためだった。しかし志穂子は、その人物にまったく心当たりがないのだった。──そんな人が、なぜ、私に絵葉書などくれたのだろう?

同作品の中では、ロカ岬の実際の描写は全く出てこない。だが、上記のような光景が心に浮かんでくるのだ。

以前、南イタリアを旅したとき、旅行前に知人がある本をプレゼントしてくれた。



妻に先立たれた良介は、いきなり会社を辞め旅に出た。そして昔愛した日出子と彼女の故郷で再会し、二人でイタリアに行く決意をする。良介は父親とケンカ別れした兄に会うために、日出子は少年パオロの成長を確かめるために…。揺れ惑う愛を描きながら、生きることの歓びを見つめ直す、宮本文学屈指の名作。

この小説を読み返す度、あのカプリの青い海と空が蘇って来るような気がする。

氏の傑作は、おそらく上記の作品よりも、「錦繍」、「優駿」、「青が散る」、「避暑地の猫」、「流転の海」等々を挙げる人の方が多かろう。それらも確かにすばらしい作品である。でも、外国を舞台にした宮本氏の作品は彼にしか書けない独特の旅情が伝わってくる。

その他、外国が舞台ではないけれど、私は「愉楽の園」や「花の降る午後」のような官能的な恋愛物も好き。花の降る午後のヒロインには憧れた。



最愛の夫を癌で失くし、神戸の老舗レストランを女手一つで切りもりする典子。仕事は厳しく人の良いシェフ、実直で有能な支配人、懸命に働くウェイターたち―。店を継いでの四年間をふり返ると、彼女はとても充ち足りる。そんなある日、生前の夫に買ってもらい、今は店に掛けた油絵を貸してくれという青年が現れた。彼の名は高見雅道。その〈白い家〉という絵の作者だった―。一方、店を狙う魔の手が伸びてきていた。典子に訪れた恋、そして闘いが始まる。異国情緒溢れる神戸を舞台に描く真摯に生きる人々の幸福物語。大ベストセラー待望の文庫化。

神戸には本当にこんなレストランがある気がする。


いや、大して好きではないとか言いながら、私、宮本輝の結構なファンなのかも(笑)。


いつか、ロカ岬の突端に立つ日は訪れるだろうか。




【2011/12/09 09:40 】 | 本棚 | コメント(0) | トラックバック(0) |
<<セカンドバッグはありえませんか | ホーム | 冬のピンク>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://mskyoko.blog45.fc2.com/tb.php/770-b40c4f03
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。