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「ハーバード白熱教室」-彼女のJUSTICE
今更ながら「ハーバード白熱教室」。以前放送したときに何度か見たことがあるが、見逃した回もあった。このお正月に一挙再放送されているのに気が付き、録画したものを夜中に見ている。1回1時間2コマ、つまり、30分が1単位になっているので、寝る前のちょっとした時間つぶしにちょうど良い。英語の勉強のため英語音声で聞く人々も多いと聞くが、内容からして私はちょっと無理そう(汗)。

哲学論など大学時代の講義以来だ。ハーバードと比べるにはおそろしくおこがましいが、講義風景には何となく懐かしさを覚える。今ならもっとじっくりと講義を楽しめたはずだろうが、昔はいかにさぼりつつ、いかにいい点を取るかしか考えていなかった。実にもったいない話だ。

昨日はLECTURE13「嘘をつかない練習」の回を見た。あのカントを扱った回である。


イマヌエル・カント(Immanuel Kant, 1724年4月22日 - 1804年2月12日)は、プロイセン王国出身の思想家で大学教授である。近代において最も影響力の大きな哲学者の一人である。『純粋理性批判』、『実践理性批判』、『判断力批判』の三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における、いわゆる「コペルニクス的転回」をもたらす。ドイツ観念論哲学の祖ともされる。


難しい話はさておいて、カントは「嘘をついてはならない」のは完全義務であり、絶対に守らなければならない道徳法則である、と言う。

サンデル教授はこう聞く。

友人が殺人鬼に追われていて、匿ってくれと頼まれたのに、『嘘をついてはならない』という道徳法則に従って、追ってきた殺人鬼に友人の居場所を教える」のは、正しいだろうか?

カント流に言えば、それでも嘘をつくのは正しくない。

そこで、サンデル教授は、モニカ・ルインスキーとクリントン元大統領の例を出してみせた。

クリントン大統領は大陪審でこう語った。
「国民のみなさんに言いたい。ルインスキーさんと性的な関係を持ったことはありません。誰にも一度も嘘をつけと言ったことはありません。疑惑は誤りです」。

クリントンの定義では「性的な関係」=「セックス」ではないということであろう。あからさまな嘘と、誤解を招くような言い方で述べられた真実との間に道徳的な違いはあるのかないのかという疑問が湧く。まずは、どちらも悪意を持って人を欺くという動機が隠されている点では正義ではないと思える。

もう旬は過ぎてしまったようだが、麻木女史の不倫騒動の際の発言を思い出した。彼女はレポーターの「山路さんとの結婚はあるか?」という質問に対して、

「基本的には娘がハタチになるまで、どなたとも一般的な同居した結婚はしないと思っていました」と答えたのである。

真実を知ると、彼女ってとんでもない嘘付きだわと思ったけれど、カントを弁護したサンデル教授に言わせると、「誤解を招くような真実は、嘘や偽りとは違い、義務に対してある種の敬意を払っている。義務に対して敬意を払うことは、言い逃れをも、正当化するものだ」。

慎重に表現を選んだ言い逃れの中には、道徳法則の尊厳に対する敬意が含まれている。クリントン元大統領は、あからさまな嘘をつくこともできたが、そうしなかったと。

そう考えると、彼女の中には、あからさまな嘘を避ける、カント的な道徳哲学があるのかもしれない(笑)。

下世話な話をしてしまったが、哲学ってサンデル教授が言うように、実際の生活とものすごく切っても切り離せないものなのだ。人皆それぞれ自分なりの人生哲学を持っており、原則的にはそれを規範に生きている。ハーバード学生ならずとも活発な議論がなされるのは必然だ。

つい自分のJUSTICEを語りなくなってくる番組なのだ。

【2011/02/03 09:53 】 | 映画・お芝居・TV | コメント(0) | トラックバック(0) |
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