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「不実な美女か貞淑な醜女か」他-憧れの女性たち
本は昔から結構読む方だと思う。子供の頃から本ばかり読んでいたと母親は言う。だが、読書嗜好が非常に偏っているため、乱読派ではない。だから、ロシア語の同時通訳/翻訳者の米原万里女史の処女作、読売文学賞を受賞した「不実な美女か貞淑な醜女か」も話題になったことは知ってはいるが今まで読んだことがなかった。同書をちょっとしたきっかけで最近読むこととなった。

不実な美女か貞淑な醜女か

不実な美女か貞淑な醜女か

価格:540円(税込、送料別)


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
同時通訳者の頭の中って、一体どうなっているんだろう?異文化の摩擦点である同時通訳の現場は緊張に次ぐ緊張の連続。思わぬ事態が出来する。いかにピンチを切り抜け、とっさの機転をきかせるか。日本のロシア語通訳では史上最強と謳われる著者が、失敗談、珍談・奇談を交えつつ同時通訳の内幕を初公開!「通訳」を徹底的に分析し、言語そのものの本質にも迫る、爆笑の大研究。


職業上、翻訳論っぽいものはこれまでにも何冊か読んだことはあるが、この本の中身の充実度と面白さは群を抜いている。なぜ今まで読まなかったのだろうか、遅っ、遅っ、KYOKO。自分語りになって申し訳ないけれど、大学時代は通訳(英語のスピーキング重視の仕事を含む)を目指したこともあり、某英会話スクールにも通っていた。男女ほぼ同数の少人数クラスで、学校の先生や新聞記者や商社マン等々、様々な世界の人々と知り合い楽しかった思い出がある。どうも通訳は違うな・・・と卒業の頃から思い始め、いつかやってみたいと思った翻訳の世界に今はいる。だから、通訳VS翻訳論もとても興味深く読めた。あの頃はTOEICも900点近く取れたはずなのに、今や遠い遠い夢の中の出来事のようだ。今となってはその半分も危ういと思う。それでも翻訳の仕事はどうにかこうにかこなしている不思議(笑)。

同書は、理系の仕事が非常に多くを占める通訳/翻訳の世界でなぜ文科系の人がやっていけるのか(文系/理系の分類はナンセンスだという議論もあるが、やはり私は文系脳と理系脳はあると思うのだ。これについてはまた今度)という多くの同業者が悩む問題にも答えている。

「文学部ほど世間でつぶしのきかない学部はないし、哲学や文学ほど、とりわけ詩文学ほど目先の利益から程遠い学問はないはずだけれど・・・」という一節がある。

思わず笑った。文学部、しかも詩を専攻した私って。

ともあれ、通訳、翻訳者はもちろんのこと、そして業界に興味のある人々は是非読んでいただきたいと思う名著である。もう1冊、彼女の書いた書評も実にいい。

打ちのめされるようなすごい本

打ちのめされるようなすごい本

価格:820円(税込、送料別)


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「ああ、私が10人いれば、すべての療法を試してみるのに」。2006年に逝った著者が最期の力をふり絞って執筆した壮絶ながん闘病気を収録する「私の読書日記」(「週刊文春」連載)と、1995年から2005年まで10年間の全書評。ロシア語会議通訳・エッセイスト・作家として活躍した著者の、最初で最後の書評集。


彼女の広範な趣味と読書量に、読むこちらが打ちのめされる。読みたい本がまた膨れ上がった。何といっても自身の癌に冷静に向きあい、ユーモアを交えながら闘病記と書評とをドッキングさせているところが圧巻だ。何という惜しい人材を亡くしたことか。通訳/翻訳者としても作家/エッセイストとしても。


彼女の親友であるというイタリア語通訳者の田丸久美子さんの本をRさんからお誕生日にいただいていた(ありがとうございました!)。今回これを機にまた読み返してみよう。

シモネッタのデカメロン

シモネッタのデカメロン

価格:1,550円(税込、送料別)



このときは米原さんの友人とは知らなかったが、彼女の著書も負けず劣らず面白い。シモネッタの名付け親は米原さんである。通訳もいいなぁと今更ながらに思わせられる。田丸さんと私とは過去にいくつか共通点があって、勝手に親近感を覚えている。

読みたい、読まなきゃいけない本ってまだまだあるなぁ。人生は短すぎる。

【2010/10/23 11:19 】 | 本棚 | コメント(4) | トラックバック(0) |
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コメント

米原さんの本は大好きでほとんど全部持っています。早く亡くなられて、ホントに惜しいです。彼女の本とこちらのブログを読んでいると、また働きたいなって思います。
【2010/10/24 07:32】| URL | mg #-[ 編集] |

mgさんも米原さんファンデしたか。遅まきながら読んでいきたいと思います。

生活は落ち着きましたか?まだまだですよね(笑)。ママLIFE十分に満喫してください♪
【2010/10/25 11:13】| URL | mgさま #-[ 編集] |
こういう文章を
田丸さんの本は、軽快かつ知性あふれ、ユーモアある。こういう文章に少しでも近づけたらなあと思います。蛇足ですが広島出身。母が高校の同窓で彼女のファン。

米原さんの本は丁度、「発明マニア」って本読んでました。日々の発明、というより思いつきをつづった本なのですがユーモアの織り交ぜが素晴らし。
【2010/10/27 09:21】| URL | りょう #-[ 編集] |

良い本をありがとうございました!

私も今では田丸さんのファンです。広島出身なんですよね。

米原さんと彼女の本、これからもどんどん読んでいきたいです。
【2010/10/27 10:37】| URL | りょうさま #-[ 編集] |
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