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宮古島旅行記・番外編-活字中毒
読書家と言うのはおこがましいけど、バッグの中には大抵いつも本が入っている。電車では大多数の人がスマホを覗き込んでいるが(電子ブックを読んでいる人もいる?)、私は昔通り紙の本。昭和だわ。

だから、旅行にももちろん数冊を携える。本はまとまると重いので、そろそろKindleにすべきだよなぁと思いつつもスーツケースに本を詰める。旅先で何を読むかなと考えるのも旅の一興。それに、ビーチやプールサイドで、飲み物の横に広げておくのはやっぱりタブレットよりも本の方が似合う気がする。何事も格好から入るタイプなのだ。


今回のテーマは「食」とした。

★「ベーコン」井上荒野


人の気持ちが動くとき、人生が少しだけ変わるとき、傍らにある料理と、それを食べる人々の心の機微を描いた珠玉の短編集。食べるという日常の営みが垣間見せる、エロティックで色濃い生の姿。

初めてだった。男から、そんな目で見つめられたのは―。家族を置いて家を出た母が死んだ。葬式で母の恋人と出会った「私」は、男の視線につき動かされ、彼の家へ通い始める。男が作ったベーコンを食べたとき、強い衝動に襲われ…表題作ほか、人の心の奥にひそむ濃密な愛と官能を、食べることに絡めて描いた短編集。単行本未収録の「トナカイサラミ」を含む、胸にせまる10の物語。



小説家の二世の中では特に好き。「淡々」と「濃密」がなぜか両立するような文章力がさすがだと思う。そして、食べ物の話を描かせると本当に上手い。この短編集も、食べ物の描写が生きている。食べるって一種エロティックな行為だから。


★「みをつくし料理帖」。高田郁


神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。店を任され、調理場で腕を振るう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。大阪と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。しかし、そんなある日、彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきたが・・・・・・。料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、それを囲む人々の人情が織りなす、連作時代小説の傑作ここに誕生!




江戸時代の人もこんなものを食べていたのかしら。お江戸にタイムスリップしたくなるような料理の数々。興味津々の吉原の状況も描かれる。シリーズは「天の梯」で完結したので、未読の方はまとめて読めるのでうらやましい(これまで新刊を待ちつつちまちまと読んでいた)。


★「メタボラ」桐野夏生


記憶を失った“僕”は、沖縄の密林で職業訓練所から脱走してきた昭光と出会う。二人はギンジとジェイクに名を替え、新たに生き直す旅に出た。だが、「ココニイテハイケナイ」という過去からの声が、ギンジの人格を揺るがし始める―。社会から零れ落ちていく若者のリアルを描く傑作長編。

「食」とは関係ないけれど「メタボラ」。なぜかというと宮古島が登場するから。桐野節が炸裂していて、やっぱり彼女の小説が好き。重い題材なのだがすいすい読みふけってしまう。沖縄弁がリアルに聞こえてくるようで、現実でもつい「なんとなんと」と口をついて出てくるようになった。


時間に追われず、予定にも縛られず、冷えた白ワインなんか飲みながら、美味しそうな本を読み、気が向いたら昼寝する。景色はウミガメが泳ぐラグーン、白い砂浜、碧く透き通る海、&ノワっこ。

これがたった3泊4日というところがなんともはや笑えるのだけど、一ヶ月もすれば飽きるのだろうか、街が恋しくなるのだろうか。セミリタイヤの夢ますます広がり中。




【2015/11/13 09:00 】 | 本棚 | コメント(2) | トラックバック(0) |
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コメント

旅のシーンで読む本、飛行機内は百歩譲っても、やはり紙の本ですよね~。雰囲気出ません。
私も旅行に行きたくなりました。

食べるってエロティックなのか~。照れるな(年甲斐もなく)。お食事誘いにくくなるじゃないですか…(笑)。誘うけど。フフフ
【2015/11/14 14:22】| URL | YM #-[ 編集] |

★YM様

YMさんもやっぱり紙の本ですか。立派な昭和人間です。あと10年もすれば、この風景もさらに様変わりしていくでしょうね。

ええ、食べるはエロですわよ(笑)。よって?どんどん誘ってください。私も誘いますわ-。
【2015/11/15 12:09】| URL | YMさま #-[ 編集] |
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