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夫婦でミステリ
今月はいかにも大型案件が多い。3万ワードの仕事を仕上げて少々ヘロヘロ。次も2万超。その合間に税理士さんのところへ久々にお邪魔して中間報告とお喋り。報告自体は10分ほどで終わるのだけれど、

「もう帰るの?急ぐの?」

と雑談を楽しんでくれるので、つい長居してしまう。こういうところが事務所がどんどん発展していく要因の一つなのだなと思う。税理士さんもサービス業だから、どれだけ顧客の気持ちに寄り添ってくれるか、親しみを感じてもらえるかが中核の仕事と同じくらい大切だ。私は心身共にものすごく参ってしまった時期があって、そのときも相談に乗ってもらった。今も翻訳の仕事にとどまらず、実現可能かどうかの夢まで打ち明けたりしている。

「税理士の仕事もいつまでできるか分からないしね。『税理士』という資格自体がなくなってしまうことだってないわけじゃない。優秀なソフトができれば素人でも税務ができるようになるかも」と。

機械翻訳の進歩に戦々恐々としている翻訳者とも共通点がある。これは多くの業界と通じ合う悩みかもしれない。翻訳の仕事のリスクヘッジについては何度か書いたと思うが、翻訳にとどまらず、職業自体も多角化させるというリスクヘッジもある。本業のこの仕事はもちろん大事にして、当分は頑張っていくつもりだけれど、違う収入源の確保についてもアンテナだけは張り巡らせておきたい。


さて、いつものように前置きが長い。読書の秋なので久々に本棚追加。



愛してくれる人たちがいるから、死なないように頑張ろう
急性白血病の宣告を受け仕事も家族も放り出しての緊急入院、抗癌剤治療、骨髄移植。人気ミステリ作家が綴る涙と笑いに満ちた闘病記。




「七人の敵がいる」しか加納朋子さんの作品は読んだことがなかった。図書館で何の気なしに借りた「無菌病棟・・・」がとても素敵な本だったので紹介しておく。さすがミステリ作家らしく、お涙ちょうだいな闘病記ではなく、冷静に、でもユーモラスに闘病の記録が綴られている。温かな彼女の人間性が滲み出た、ほろっとしつつも明るい希望に満ちた内容である。


 


彼女の闘病を支えるご主人がよく登場し、同じく作家という紹介があったので気になって調べてみた。なんとあの貫井徳郎さんであったのだ。重く痛切なテーマがお得意の氏だが、この本に出てくる夫としての貫井氏は小説のイメージとは違ってクールな感じがしない。深い夫婦愛が伝わってきて、温かな気持ちになった。


お勉強本も溜まりに溜まっているけれど「みおつくし料理帳」の完結編、話題のミステリ「満願」もすぐ脇に。「ウォーキングデッド」1~4シーズン一挙放送も録画した(知らないうちに1,2シーズンを既に見ている人がいるじゃないか・・・)。1日50時間は必要だ。



【2014/10/08 10:37 】 | 本棚 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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