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「十二月吉例顔見世興行」-美しいものだけを
年の瀬の京都の風物詩「吉例顔見世興行」が今年も南座で開幕した。今回の興行は二代目市川猿翁(73)、四代目市川猿之助(38)、九代目市川中車(47)の襲名披露も兼ねている。

猿之助さんのマネージャーさんにお頼みしたということで良席がなぜか私のところに回ってきて、最近どうも散財しすぎているな・・・と反省モードも何のその観劇のお仲間に混ぜてもらえた。TVのニュースで何度か顔見せの様子が流れているのを見て、本当はムズムズしていたのである。


顔見せ201312(2)



というのも口上が好きなことと、歌舞伎問わず「忠臣蔵」が大好物だからである。ご祝儀かな?第一幕は中車さん(香川照之)が重要な役柄で出演した。残念ながら付け焼き刃感は否めない。歌舞伎というよりも半沢直樹の一幕という感じがする。長い年月をかけて芸の基本をたたき込むことのなんと難しいことか。


第一 元禄忠臣蔵(げんろくちゅうしんぐら)

第三 猿翁十種の内 黒塚(くろづか)


第四 道行雪故郷(みちゆきゆきのふるさと)

第五 児雷也(じらいや)



顔見せ201312(3)
(猿之助がファンだという福山雅治のデザインした祝幕)

「隅から隅までず、ず、ずい~~っと」

猿翁さんが椅子に座ったままで黒子さんに支えられて登場した。すっかり面変わりしている。口上はもう声も出ず猿之助さんが代読する。しかし、その間も身振り手振りをつけ鬼気迫る雰囲気すらあった。舞台にかける執念に感動した。

40半ばにして歌舞伎の道に踏み込んだ香川氏とも相まって、いろいろな思いが浮かぶ。


「澤瀉屋!!」

万雷の拍手。


顔見せ201312
(幕間のお弁当も楽しみの一つ)


ご一緒したK嬢はほぼ同級生。彼女がこう言った。


「これからは美しいもの、素敵なものだけに触れていたい」。


彼女は私よりもずっと大きな商売を手がけているため、当然ながら仕事上では苦しいことや辛いことを随分経験しているだろう。でも、時間がそんなに残されていないから、プライベートな場では素敵な人とだけお付き合いをしたい、という言葉の意味はとても良く分かる(え、これからも友達にしてもらえるの?という不安がよぎる(汗))。


いずれにせよ、美しいものに触れるとやっぱり心がときめく。絢爛な舞台、磨き上げられた芸、目にも華やかな食事、歴史ある古都の街並み。


やっぱりこのために今日も仕事するのである。





【2013/12/06 09:17 】 | 映画・お芝居・TV | コメント(0) | トラックバック(0) |
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