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200円と400円のケーキ
ありがたいことに、震災や慢性化しつつある円高ドル安の状況にもかかわらず、上半期を過ぎた時点では、今年の売上は前年度を大きく上回りそうな様相です。これは、昨年度が前年度比-10~-20%ほど落ち込んだせいでもあります。

現在、私は何社かとお付き合いさせていただいています。1社をメインとすれば、その1社との取引が駄目になった場合に影響が大きいため、5,6社が理想的なのですが、やはりメインクライアントを優先しがちで、いつも最終的には2,3社程度におさまってしまいます。

その中では、もちろん単価のばらつきもあり、最高単価と最低単価との間では日英1ワードで5円もの開きがあります。なぜか、翻訳者に最も高いレベルを要求するのが最低単価の会社なのですが(笑)。

では、私はその会社間でどのような差別化を行っているかというと、大した差異はありません。人によっては見直し回数を変えたり、コメントを丁寧に入れたりというようなところで区別を図っているようです。その辺、翻訳というのは難しいもので、たとえば、200円のケーキと400円のケーキとを販売しようと思えば、おそらく食材のレベルや量を変えることで対応するでしょう。ところが、翻訳のレベルを明らかに落とすこと、あるいは上げることは難しく、単価がどうであれ、出来上がる原稿のレベルはそんなに大きく変わらないでしょう。世はファストファッション流行りですが、ファスト翻訳はさすがにしたくなく、許される状況でもありません。

問題はモチベーションです。どんな仕事でも高いモチベーションをもって自分基準の最高品質のものを提供するのが理想とは分かっていますが、そこは人間、なかなかその境地に達せません。

実は、これは翻訳に限らず、同じお店でも、高いお給料をもらって正社員として働く人間と、自給800円のアルバイト店員とからは同じ接客サービスを期待できないかもしれません。当人のモチベーションもきっと違うでしょう。もちろん客側としては同じお金を払っているとすれば、均等なサービスを要求するところですが。

当然ながら、低い単価の仕事はすべて断って高いもののみを受ける(これ以下の料金ではお受けしません、キリッ)というお殿様商売ができればそれに越したことはないのですけれど、「断る」ということはフリーランスの身からは意外と難しいものです。その辺りの話は次回ということで。翻訳には原価割れという心配はないので、いくら単価を落とそうとマイナスは発生しません。

多くの翻訳者はこのような葛藤をどんなふうに処理しているのか、たまに気になります。今週たまたま同じソースクライアント(ある事情で判明した)からの仕事を別々の翻訳会社から受注したところなのです。


いかがでしょう、御同業者の皆様。

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【2011/07/29 09:46 】 | お仕事・お勉強 | コメント(0) | トラックバック(0) |
長引く咳にご用心
熱や鼻水などその他の風邪の症状が消え去った後もしつこく残る咳。夜中にふと咳き込んで目が覚めることもある。これはもうたまらないと、近くの呼吸器科に行くことにした。

ちなみに数年前、体調を崩したのと引っ越しがほぼ重なった時期、ドクターショッピングを続けた。住宅街の駅近のマンションに越したせいで期せずして病院通いには困らず、比較的少ない負担でドクターショッピングができた(笑)。徒歩圏内もしくは自転車圏内で病院はどの科も間に合う。しかもその中で評判がよく、自分とフィーリングの合う医師を選べる選択肢もついてきた。大きな総合病院もいくつかある。本来なら病院などとは無縁なのが1番などだけれど。

最近の個人病院は大抵予約がきくのも便利だ。今回行った病院は予約は取っていなかったが、直接順番を取った後は何時くらいに来ればよいか教えてくれ、出直せる。ちょうど隣のスーパーで夕食の買物を済ませることができた。

話を戻そう。まずは採血で風邪かどうかを検査した。血液の異常も炎症反応の数値も出ず、風邪菌はいないことが分かった。先生のお見立てでは、「アトピー咳嗽(がいそう)」ではないかという。風邪でもないのに何週間も続く空咳はこれに当たることが多いそうだ。アトピー性皮膚炎や小児喘息等の経験がある(私はどちらもなし)中年女性によく起こる症状らしい。

風邪薬やうがいではなかなか治らないはずだね、アレルギーだったとは。抗ヒスタミン剤やシロップ等の薬を3種類処方された。これをこじらせると半年程度完治までにかかると言われ、様子見では喘息の治療になるかもしれないとのこと。厄介だなぁ。

そして、今日の午後、驚くことに、いや当然なのか? 咳が劇的に減っている。西洋薬にはなるべく頼りたくないという気持ちもあったが、やはり薬の威力はすごいものだ。ただ、薬をやめてまた咳がぶり返すと厄介なことになるので、2週間程度完全に症状が消えるまで投薬を続けなければならないらしい。このまま完治するといいなぁ。また、これは風邪ではないので人に移ることはない。ジムやスーパーなどで咳込むと、周りの人が嫌な気がするだろうから、移るものではないと聞いて本当にほっとした。

しかし、このアトピー咳のきっかけはやはり風邪だという。咳が慢性化して困っている人はちゃんと検査をしてみることをお勧めする。偶然にも友人は風邪だと思っていたら、副鼻腔気管支症候群だったそうだ。咳に関してはこちらのサイト「日本咳嗽研究会」が詳しくてよく分かる。肺癌で亡くなった私の父も嫌ぁな咳を何年もしていた。咳、あなどるなかれ。

ところで、咳嗽(がいそう)って「COUGH(咳)」のことなんだね。生まれて初めて聞いた言葉。



・咳喘息(cough variant asthma:CVA)
・アトピー性咳嗽(atopic cough)


最近ちょくちょく医療機器の仕事も受けている。自分がかかわった病気はついでに英訳とスペルをチェックしておくことにしている。転んでもただでは起きないKYOKOなのだ(笑)。

【2011/07/28 15:40 】 | 美容・健康・おしゃれ | コメント(2) | トラックバック(0) |
35人の謎
お気楽な買物日記に続き、2本目をアップ。


死者数発表に記者怒る、「逃げる鉄道部長を袋だたきか」

王報道官は記者会見で、「今回の追突事故のうち、D3115列車には558人、D301列車には1072人の乗客がいた。事故による死者は35人、負傷者は192人、負傷者のうち132人が入院した。事故の具体的原因は、調査・分析中」と発表。博訊新聞網は「死者が36人未満となっているのは、死者36人以上の事故が起きた場合、市共産党委員会書記が更迭されるという理由による」と指摘した。

某国の闇、聞けば聞くほど恐ろしい。いったい本当は何人の人が死に、もしくは生き埋めとされた可能性があるのだろうか。埋められた列車は再び掘り起こされてどこかに運ばれていった。そこに存在しているよりも、そこに存在しなくなった方がさらに怖い。なんという皮肉。

伝えられるところによると、今までの大事故の死亡者はほぼ35人以下。

1995年3月,辽宁省鞍山商场火灾,35人死亡
1995年11月,山东省40多个县(市)遭受暴风袭击,35人死亡
1996年6月,云南曲靖假酒案,35人死亡
1997年5月,深圳黄田机场空难,35人死亡
2001年8月,**一卧铺客车在新沙干渠桥坠入渠中,35人死亡
2003年7月,河北省辛集市烟花厂爆炸,35人死亡
2003年7月,山东省枣庄煤矿发生透水,35人死亡
2003年8月,贵州省三穗县滑坡,35人死亡
2003年2月,贵州六盘水瓦斯爆炸,35人死亡
2003年12月,辽宁铁岭烟花厂爆炸,35人死亡
2004年8月,山西临汾矿难,35人死亡
2005年3月,江西上饶境内高速公路发生爆炸,35人死亡
2005年12月,河南新安煤矿透水,35人死亡
2006年4月,山西忻州爆炸,35人死亡
2006年7月,湖南省瑶岗仙钨矿矿区发生洪灾,35人死亡或失踪
2006年7月,广西台风,35人死亡
2007年4月,河南省平顶山煤矿爆炸,33人死亡
2007年7月,重庆暴雨,35人死亡
2007年7月,山东暴雨,35人死亡
2007年10月,福建莆田火灾 34人死亡
2007年11月,贵州毕节瓦斯突出事故,35人死亡
2007年11月,湖北宜万铁路岩崩,35人死亡
2008年5月,一辆旅游客车在阿坝县遭遇滑坡,35人死亡
2008年5月,贵州洪灾,34人死亡
2008年6月,云南冰雹,34人死亡
2008年7月,河北蔚县煤矿爆炸,35人死亡
2008年8月,广西那读煤矿透水,34人死亡
2008年9月,山西襄汾矿难,34人死亡
2008年11月,云南泥石流,35人死亡
2009年9月,河南平顶山矿难,35人死亡
2010年5月,辽宁阜新交通事故,33人死亡
2010年6月,福建广西四川洪灾致,35人死亡
2010年8月,甘肃天水陇南暴雨,34人死亡
2010年9月,广东洪水地质灾害,34人死亡
2010年9月,蜱虫叮咬致死,33人死亡
2011年6月,鄂湘暴雨,35人死亡


日本の原発対応もたいがいだな、と思ったがスケールが違う(いや、本当にたいがいだけれど)。消えた人々はいったいどこへ?




【2011/07/27 11:04 】 | 時事社会 | コメント(2) | トラックバック(0) |
まるで玉手箱
歌舞伎の後はお買物と書いたが、メインはだんなさんのコレ。

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今使っている液晶画面が壊れて、ついにスマートフォンに移行となった。スマホデビューが私より先というのは納得しがたいところもあるが、今更携帯を再購入するのもなんなので、やはりスマホを買うことになった。と、私主体で言うのは、通信費全般は私(会社)口座から落ちるからなのだ。やっぱ解せないわー。

一足先にスマホ使いの姪たちの意見を聞いて防水機能付きのdocomo MEDIASに決めた。美大の姪は当然MACとI PHONEなのだけれど、別の姪はdocomoが一番故障しにくいという。

ってスマホってやっぱり便利なの?



同じ足でお気に入りのセレクトショップにも顔を出す。悩みに悩んだ末、スカート部分がチュール(!)の甘ーいテイストのワンピースを購入。色は黒とベージュでベーシックなのだが、はてどこに着ていくかな。

その店でとてもお買い得なブーサンを発見した。7000円台の可愛いお値段でありながら、ぱっと見、本革チックに見えなくもない。一応流行りものとしてグラディエータを抑えておきたかった。しかし残念ながらサイズがなく諦めた。

何の気なしに帰って楽天をチェックしてみると在庫があるではないか。しかもセールで2000円ほど安い。本当に何でもあるね、楽天。




ブーサン

同じメーカー、SOLO&DOUBLEのこちらのサンダルも気になる。だが、試し履きをしていないので、やはり初心を貫いて上のタイプを購入した。



夏、恐ろしいかな、これからが本番なのだ。せめて足元だけでも気分を上げよう。


PS.風邪はまだ治りきらない。時折激しく咳込む。毎度のことだけど咳風邪は辛い。


【2011/07/27 09:28 】 | お買物 | コメント(2) | トラックバック(0) |
「播州皿屋敷」-夏のお昼もヒヤッと
ずっと引いている夏風邪が不思議と昨日の朝だけは消え去り、松竹座で開催中の七月大歌舞伎、昼の部に出かけてきた。ミナミに出るのは1年ぶりくらいの久々。駅周辺で吉本の芸人さんに出会う。キタとは違う空気感がまた楽しい。

今回の演目は、

松竹座

一、播州皿屋敷(ばんしゅうさらやしき)
            浅山鉄山  愛之助
            岩渕忠太  亀 蔵
            腰元お菊  孝太郎


二、新歌舞伎十八番の内素襖落(すおうおとし)
            太郎冠者  三津五郎
             鈍太郎  亀 蔵
            次郎冠者  巳之助
             三郎吾  萬太郎
             姫御寮  梅 枝
             大名某  秀 調

だんだんと咳込み始めたので、三幕目は遠慮しておいた。今回見たかったのは一幕目の「播州皿屋敷」だったので目的は達した。鉄山を演じるのは、あのエビゾウ騒ぎのときに代役となったことで一躍有名になったラブりんこと愛之助さんである。

さて、「播州皿屋敷」を知らないという人のためにちょっとおさらい。

永正年間、姫路城第9代城主小寺則職の家臣青山鉄山が主家乗っ取りを企てていたが、これを衣笠元信なる忠臣が察知、自分の妾だったお菊という女性を鉄山の家の女中にし鉄山の計略を探らせた。そして、元信は、青山が増位山の花見の席で則職を毒殺しようとしていることを突き止め、その花見の席に切り込み、則職を救出、家島に隠れさせ再起を図る。乗っ取りに失敗した鉄山は家中に密告者がいたとにらみ、家来の町坪弾四朗に調査するように命令した。程なく弾四朗は密告者がお菊であったことを突き止めた。そこで、以前からお菊のことが好きだった弾四朗は妾になれと言い寄った。しかし、お菊は拒否した。その態度に立腹した弾四朗は、お菊が管理を委任されていた10枚揃えないと意味のない家宝の毒消しの皿のうちの一枚をわざと隠してお菊にその因縁を付け、とうとう責め殺して古井戸に死体を捨てた。以来その井戸から夜な夜なお菊が皿を数える声が聞こえたという。

江戸の番町皿屋敷の方が有名だろうか。本家本元は播州なのか。皿屋敷にもいろいろなバリエーションがあって面白い。だんなさんは何と「一枚~、二枚~」のお菊の怪談話を知らなかったというのだ。これも日本人として驚き。


Sarayashiki.jpg


舞台にはちゃんと井戸がしつらえられ、お菊が吊り下げられて出入りするというアクロバティックな仕掛けもある。「一枚~、二枚~」の声にぞぞっと鳥肌が立つ。これぞ夏の醍醐味。

幕間で偶然出会った友人から声をかけられた。九月の海老蔵復帰公演のチケットを取ってくれると申し出てくれた。なんだかんだ言っても海老蔵の弁慶は観たいわ。


ここから、この日はセールに出向き、セール対象外(笑)のワンピースを購入し、お寿司を食べて、そこからまた買い物をするという強行スケジュール。既に今朝はぐったりである。




【2011/07/25 09:29 】 | 映画・お芝居・TV | コメント(2) | トラックバック(0) |
成就しない恋だけがロマンチック
夏風邪、暑いのか熱なのかがはっきりしないうっとおしさ。チケ入手済みの日曜日の観劇までには何とか完治させたい。隣で咳込むような事態になれば周りの人々に迷惑だから。でもだいぶん快方に向かっている。


何となくTVを観ていたら、道ならぬ恋に悩む人妻の悩みが紹介された。コメンテーターの一人がこのように答えていた。

「自分からピリオドを打たないといつまでも未練だけが残るのよね」。

世の中には、どうしても手に入れられないもの、手に入れるべきではないもの、手に入れたとしても幸せにはなれないものが多分ある。でも、手に入れがたいがためにかえって執着して手に入れたくてしょうがなくなる。そして、実際に手に取った瞬間、あんなにキラキラ光っていた宝石がまるで魔法のように単なる薄汚れた石に変わってしまう。いや、そのように見えることはよくあることだ。

人は、ふられた人間にはいつまでも未練を残す。その前に自分からさよならを言い渡すのだ、とコメンテーターは言っているのだろう。別のコメンテーターはとことんまで行き尽くしてぼろぼろになれ(笑)とアドバイスした。これもある意味正解。

「諦めないことが大事」と今なでしこ一辺倒のTVは訴えている。でも違った意味で諦めることも大事。相手(運命)から引導を渡される前に自分が引導を渡す勇気も時には必要なのかもしれない。

「それでも恋するバルセロナ」でペネロペ演じるマリアはこう言った。

ペネロペ

「成就しない恋だけがロマンチック」

自分から手放した恋は、きっとロマンチックな想い出としてその後、何度も反芻して楽しめるんじゃないかな、その時のどうしようもなく辛く苦しい気持ちも含めて。何となく個人的にそう思う。


PS.別に今私は道ならぬ恋に悩んでいるのではないのです(笑)。
「恋」を様々な別の言葉に置き換えてみてくださいな。




【2011/07/22 10:24 】 | つれづれ | コメント(0) | トラックバック(0) |
ローラーガールズとなでしこたち
悲しいかな、前のブログで書いた夏風邪が治らず、三連休を全く無駄に過ごした。自由業の私は、別に祭日にこだわる必要もないのだが、サラリーマンのだんなさんを持つ身にとっては連休は貴重なのだ。旅行とは言わないまでも、買い物や食事に出かけようと思っていたけれど、ほぼ自宅にこもりっきりになった。

免疫力が低いのか何なのか、風邪をひくととりあえず治りが遅い。夏風邪は久々だけど、冬の風邪は平気で半月くらい持ちこしてしまう。喉が弱いので気管支の腫れがなかなかおさまらず咳が止まらなくなる。喉には気を遣ってるつもりが夏はノーマークだった。今、喉はうがいを頻繁に続けて少しおさまってきたけれど、鼻は余裕でティッシュ1箱以上使った計算になる。

まあ、それはそれ。ティッシュボックス片手にマスクをして、3時に目覚め、女子WCサッカーの決勝戦は全部ちゃんと観戦した。これが三連休のメインである。

ところで、以前リンク先のyumiさんが紹介していた「ローラーガールズ ダイアリー」をやっと観た。yumiさんのレビューを読んでとても観たかった映画なのである。


ローラーガールズ


ドリュー・バリモアが初監督を務めた青春ドラマ。17歳の女子高生ブリスは、美人コンテストで優勝することが人生の成功と信じる母親や、田舎町の退屈な生活にうんざりしていた。そんなある日、隣町の大都市オースティンに出かけた彼女は、女たちが繰り広げるパワフルなローラーゲームに魅了され、その世界に生きがいを見出す。主演に「JUNO/ジュノ」のエレン・ペイジ。共演にマーシャ・ゲイ・ハーデン、ジュリエット・ルイスら。

想像通り、とても面白い映画だった。「JUNO」には劣ると思うけど、エレン・ペイジの魅力が炸裂している。彼女には今までのアメリカ人の若手女優にはない独特の魅力がある。

まあざっと言えば、これはごく単純な女の子(女性)たちの友情ストーリーだ。それでも小学校の頃から団体スポーツ体育会系だった私には気持ちがとてもよく分かる。また、今回のなでしこJAPANを見ていると、男性同士とはまたちょっと違う女性同士の関係の良さが画面からも見て取れる(もちろん私とはレベルは月とスッポン)。足の引っ張り合いとか嫉妬とかそんな様々なものを経て、それらを超越した団結。元々私自身は今の仕事から分かるように、自由で縛られない生活をするのが好きな、あまり協調性のない個人主義的人間だと思うのだが、だからこそかえってそういう団体競技の場に、ある期間自分を置いていたことはよかったと思う。その頃は単に身体を動かすのが好きという理由からだったが。

当たり前すぎることだけど、一人が輝くためには、他の人の後押しが必ず必要になる。そして、その場所場所で自分の存在意義と役割がある。どんなに突出した才能を持っていても、それをアシストしてくれる人間がいなければ才能が埋もれてしまう。一般の社会生活でも同じだろうが、団体競技ってそれを最も明快な形で見せてくる。フィジカルと共にメンタルが叩きのめされ、そして鍛えられる。

こんな映画や、なでしこ達を見ていると、それを実体験していた時の気持ちが、甘酸っぱい想いと共に蘇ってくるのだ。


まだ、風邪のウィルスが出ていきそうにない。手持ちの仕事も全部終えた(えらい!)ので、のんびりと撮りためた海外ドラマを観る日にしよう。



【2011/07/20 09:49 】 | 映画・お芝居・TV | コメント(0) | トラックバック(0) |
夫婦の温度差
精神的温度差ではなく。いや、それもあるか。

去年の夏もたいがいとは思ったが、今年の夏はそれにまして暑い。6月からエアコンをかけるようなことはなかったもの。TVが「節電」や「熱中症」の特集ばかり組んでいるのもそれに拍車をかけているような気がする。

昨日起きると、喉がガラガラに乾いて痛い。それに微熱と頭痛。エアコンをかけっぱなしにしたせいで夏風邪をひいてしまったようだ。冬の風邪と違って夏風邪は長引くという。嫌だなぁ。

確かにエアコンはタイマーをセットしていたはず。これはおそらく後から寝ただんなさんが解除したのだと思われる。冬でさえ日頃から手足の温かい発熱体の彼。私よりずっと新陳代謝が高く褐色細胞が発達しているのだ。こういうタイプは羨ましいことにいくら食べても太らない。さすがにお腹には肉が付いたと思うけど、体重は60kg代中盤を今までずっと維持している(身長177cm)。おまけにもう1匹。毛むくじゃらな暑がり女も家族に増えた。

だから、私たちの体感温度は常に異なる。この暑さの中、私はタオルケットにぐるぐる包まれながら眠っている。この物理的温度差をいかに埋めるか。これは今後ますます我が家の重要な課題になりそうだ。別寝室というのがすぐに思いつく案ではあるものの、他に部屋がない。そして、一家川の字(これ本当)で眠るという幸せも捨てがたい。

三連休までにどうにか風邪が治ればいいな、と願いつつ今日も仕事。コンビニで栄養ドリンクとスポーツドリンクを買いこんできたところ。


私の周り、夏風邪流行っています。皆様ご自愛ください。




【2011/07/15 09:20 】 | つれづれ | コメント(4) | トラックバック(0) |
節電の夏(III)-定時の王子様とサーキュレータ
アエラで先日、「夕方6時は佐川萌え-決まった時間に来てくれる定時の王子様」という記事を読んだ。我が家にはしょっちゅう宅急便が届く。ビジネス書類の大半は黒猫ヤマトからである。黒猫さんは時間に正確で、礼儀正しく仕事が丁寧だ。私も大事な物を送るときは黒猫さんと決めている。

しかし、上記の記事を読んで、ハタと気が付いた(遅っ)。何だか時間が少々遅れがちな佐川急便。楽天でのお買い物の配達は佐川さんが圧倒的に多い。しかし、届けてくれるお兄ちゃんはほぼ2人で、いずれも20代中盤?のイケメンさんだ。


さてここからやっと本題(笑)。なぜか家に扇風機が1台もなくなった。引っ越し時のごたごたで捨ててしまったのだろうか。先日の節電の旅で電機屋を何軒か回ったがどこも完売である。そして、先週末に第2弾節電の旅で東急ハンズで出会ったサーキュレータがいたく気に入った。よっぽど買おうかと思ったけれど、一応楽天でサーキュレータを調べてからにしようとその日は帰った。

さすが楽天様。扇風機はまだ在庫がたくさんある。しかし気に入ったサーキュレータは売り切れ続出。




この店舗でも8月1日からの予約販売。そこで奇跡的に定価で1台在庫のある店を見つけた。楽天で定価で買うのは悔しいけれど送料無料だしすかさずポチ。

タワーファン

横にも置けるtwo-wayなのでノワが心配なときは横にしてもよい。レビューで数名の人が書いていたような風の弱さは私はさほど気にならない。というか扇風機ってやっぱり涼しいんだ。久々の感動。音もテレビの邪魔にならない程度の静音である。タワー式だから冬場の収納も楽。ものすごくスタイリッシュなわけではないけれどリビングでも許されるデザインではなかろうか。


6時過ぎ、ファンの到着を待ちくたびれてジムに行こうとマンションのエントランスを出たところ、佐川のお兄さんと出会う。

「○○さん、お荷物届いてますよ」
とニコ。あ、名前ちゃんと覚えてくれてるんだ。

「お出かけなら先にしますね」
と別のマンション宛ての荷物を戻し、トラックの奥から私の荷物を運び出してくれる。マッチョな身体と日に焼けた顔に白い歯。ああ、これが定時の王子様か。伝説ではなかった。

佐川マンには、差し入れのお茶のペットボトルや電話番号のメモが渡されることも頻繁だそうである。かくいう私も「遅いよ!」と言いたいところが「ご苦労様」とつい笑顔になっている。これが佐川の戦略なのかもしれない。


皆様の周りにも王子様は来てくれてますか?



【2011/07/13 09:06 】 | つれづれ | コメント(2) | トラックバック(0) |
捨てる神あれば拾う神ありて
ノワの狂犬病の注射に行ってきました。病院はたくさんの人や犬がいて結構好きなのです。注射はやっぱり大の苦手で、お医者様を困らせましたが。

もうすぐ2歳の若犬なので病院に行くのは検査と注射くらいで、年に2、3回程度です。受付で名前を書こうとすると(ふつうは木村/ポチのように)、私の前に並んだ女性が田中/犬(??)と書き込んでいかれました。「犬」って(笑)。ところが間もなくその理由が分かりました。

待合室でも隣り合わせたその女性曰く、その「犬」と書かれた(多分)コーギー犬は、トリミングサロンの目の前にきちんとカットを済ませた様子で箱に入れられ、

「1歳です、可愛がってください」

と捨てられていたそうです。捨てて行った人間がサロンの客だったかどうかは確認していません。ただ、その子が艶々した毛並みで手入れされていたことは明らかです。一緒にいただんなさんは、

「可愛くしておいた方が、拾われる確率が高いと思ったんだろうか」

と言いましたが本当にそうでしょうか。ひどい。

そう言えば、以前病院に行った時も、爽やかなイケメン(笑)男性が、捨てられていたらしき犬を連れてやってきていました。ここらはもしかして犬猫にとても優しい土地柄なのかもしれません。

ご存知のようにノワールの前住猫ミタも実は捨て猫でした。同じように「ミタです」と名前を入れた段ボール箱に捨てられており、子猫かと思ったら実は栄養失調でカラスに襲われかけ、HIVのキャリアでした。でも我が家に来てからはむくむくと太り、幸せな半生を過ごしたものと信じています。

女性はその可愛いコーギーを、里親を探してやるつもりだけれども、見つからなかったら自分で飼うわ、とおっしゃっていました。人間の心の底を見透かすような純粋な犬の眼は、いったい何を見つめているのでしょうか。その女性はとても柔和な顔つきをした犬好きの素敵な方でした。きっとこれから幸せな毎日が始まることと思います。


狂犬病

2011年度の大阪府の登録シールは、以前のあの「犬」と大きく書かれたシールからこのように可愛く変身しました。



【2011/07/11 09:23 】 | つれづれ | コメント(2) | トラックバック(0) |
「下流の宴」-一皮むけた瞳さま
少し前に読んでいた林真理子さんの「下流の宴」。テレビドラマ化されているのをつい最近知って6回目から見ている。内容は分かっているからついていけるのだ。


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価格:1,680円(税込、送料別)



それなりの教育を受け、平穏な家庭を営む主婦由美子の悩みは、20歳になる息子が中卒で定職をもたないこと。格差社会の現実を描く最新長編。普通に暮らし、普通に生きてきたつもりだったのに。自分は下に落ちていた?家族。生き方。変わるもの、変わらないもの。身近に起きる格差社会の現実を真正面から描いた、大反響の新聞連載小説。

文筆業の人がブログを書くにはすごい勇気が必要だろう。それなりの内容と筆力を期待されるからだ。ところが、彼女の「あれもこれも日記」の内容はほぼ毎日、あれを食べた、これを食べた、の羅列に近く、ファンではないもののかなりがっかりした。ジムで毎週アンアンのエッセイも読んでいるのだけれど、これまたダイエットの成功→失敗→成功→・・・と美女やイケメンらとのデートの話に終始する。あれを楽しく拝読している読者がはたしているものだろうか。

しかし、彼女の書く小説は、何とも言い難い他にない魅力があるのもまた事実である。「身も蓋もない」女の下世話な欲望を描かせたらやはりうまい。人妻の不倫を描いて話題になった「不機嫌な果実」も同様である。また、私は作品中の予備校とその講師が気になった。人生を今一度生き直すならば、ガリ子となって受験に燃えてみたい気が起きる。

さて、上述したように、ドラマを初めて観てみた。原作とドラマのイメージはなかなか一致しないのが常であるが、このキャストは秀逸である。特に驚いたのが黒木瞳さま。私の場合、彼女のイメージは、ちょっと古いが「恋を何年休んでますか」や「東京タワー」のような年下の男性から羨望の眼差しを浴びせられる永遠の美女であった。ところがちょっと見ない間に、このようなタイプの主婦を演じられる女優になっていたのだな。彼女の演技に感心したのはこれが初めてである(笑)。

ニートの息子福原翔を演じる窪田正孝、玉の輿を狙う福原可奈の加藤夏希、そして翔の恋人、宮城珠緒を演じる美波--原作とは違うものの、観ているうちに何となくそのイメージが重なってくる。風貌含め、黒木瞳と加藤夏希ちゃんとは本物の親子のように見えてくる。

あと2回。ラストは知っているものの楽しみなドラマが増えた。

PS.「マルモのおきて」は最終回のみ観賞。毎日マンション前を通る犬がそっくり。


【2011/07/08 09:25 】 | 本棚 | コメント(2) | トラックバック(0) |
節電の夏(II)-とりあえずはカレー
Gchan.jpg

メルボルンから里帰り中の友達Gちゃんと半年ぶりに再会。メルボルンに来た日本人から壇れい嬢に似ているとしょっちゅう言われるそうだ。今、金麦で親父たちのマドンナなのよと教えてあげる。関西弁の機関銃トークを聞くまでは壇れいというより鈴木保奈美似の別嬪さん。今、オーストラリアでは雪が降っているという。夏も冷夏で、世界全体が異常気象なのかもしれない。オージーのだんな様は日本に永住したいけれど、この夏の暑さに耐えられる自信がないそうだ。



さて、週末はだんなさんと節電キャンペーンの旅に。いつも思うけど、日本人って性根から生真面目で従順な民族なのだ。なんだかんだ言ってもお上から15%節電と言われれば、皆一斉に努力をする。このアバウトな○○家でも要らない電気を消して回っている。実は二人暮らしで電気代は月2~3万円。さすがに辛い。

○○電機に行ったところ、扇風機の棚はすべて空っぽ。ニュースでは見ていたけれど東京の話だと思い込んでいた。引っ越しの際に消えてしまったのか、なぜか我が家には扇風機が1台もないのだ。そして、いつものとおり楽天で見繕い中。やっぱり楽天様様なのである。折角なのでLED電球を補充。

そこからコーナンに。窓に貼る目当ての断熱シートは欠品中。しかし、以前から懸案中だった圧力鍋をついに買っていただく。IHヒータがどれほど電気を食うのか分からないけれど、これで実験できるかもしれない。

カレー

最初は当然カレーなのである。なぜ今まで圧力鍋を利用しなかったのか!30~40分煮込んでいた調理の手間がほんの5~10分程度に短縮。後は勝手に放置。次はやっぱり定番の豚の角煮だね。大好きだけど手間がかかるのでしょっちゅう作れなかった献立である。いずれは炊飯にもチャレンジ予定。

しまった、作り過ぎた。この日から3日間カレーが続いた・・・

最後にユニクロでだんなさんのステテコ(笑)風部屋着と私の寝巻用サラファインをまとめて購入。第1回節電の旅はここまで。ぼちぼち行くね。




【2011/07/07 09:13 】 | つれづれ | コメント(2) | トラックバック(0) |
グリーンハート365-生えみり嬢と痩せ願望
昨年の第1回フォーラム(去年の模様は「グリーンハート365」で」に引き続き、第2回グリーンハート365フォーラムの招待状をいただき新大阪まで出かけてきた。

グリーンハート365のコンセプトはコチラ。
体温を36.5℃に保つことは、いのちを楽しみ続ける基本です。いのちとは生命力。すなわち体内酵素活性力・免疫力・基礎代謝力を100%発揮できる自分づくりのことです。ご存知でしたか?体温が1℃下がるだけで、体内酵素活性力は50%低下。免疫力は37%低下。基礎代謝力は12%低下すると言われています。また、がん細胞は体温が35℃前半の低体温を好み、不妊治療に通う女性の大半が35℃台の体温であることを。

今回の講師は近畿大学医学部教授、医学博士の松尾理先生で、テーマは「血栓予防」である。そして特別ゲストは前回に引き続きまたも辺見えみりさん。

さて、フォーラムの感想は・・・

・前回はスポンサーの某美容系食品および機器会社様から、サプリを含めたくさんのお土産をいただいたが、今回はエコバッグのみ。えみり嬢他、IKKOさん、浜アユ、ノリカ嬢らもご愛飲中(本当?)のドリンクがもらえるものと期待していたが不発に終わる。お客の入りもあまりよくない。そう言えば、最近はデパートのカウンターにいってもBAさんからサンプル商品をなかなかもらえない。エステ/美容業界も不況の風をくらっているのだろうか。

・えみり嬢。さすがに美しく華がある。クォーターであることから、その長身と腰位置の高さ、ひざ下の長さが目を引く。しかし、特にファンでもない私は2度目は少し飽きた。どうせなら叶姉妹くらいをどどーんと呼ぶ。もしくは、万田久子さんや浅野温子さんくらいのライフスタイルがちょっと気になる大物女優。もしくは、今旬のモデルさん、道端ジェシカ嬢や、ローサちゃん、知花くらら嬢など、生を拝見させていただきたい。予算上無理なのかしらん。

「ファッショニスタ」なるえみり嬢は、近々ご自身の生活を紹介する写真集&エッセイを出版されるらしい。そしてご自身デザイン&プロデュースの浴衣も持参なされた。やずやもあるし、地道に儲けてるわ。嫌みではなく、彼女は芸能界を生き抜いていくうえでとても頭がよく、それでいて普通の女の子らしい可愛らしさと素直さがある。とても見せ方の上手なタレントだと思う。

前回のときはキム兄と離婚の前だったのか後だったのか定かではない。今回は新旦那様との新婚生活を語っていた。現夫(お名前失念)はお酒も飲まないので早寝早起き、アトピーらしいので食事には気を遣い、必然的にえみり嬢もとても健康的な生活を送っているようだ。よかったねぇ、芸人妻よりもずっと幸せそうに見える。


フォーラム終了後、友人3人とモスでおしゃべり。お二人とも美容にかけては私が足元にも及ばない知識と実績がある。正直、えみり嬢の話よりはずっとためになる(笑)。そこで思ったのだが、特に日本人女性の痩せ願望って本当にすごい。えみりちゃんは全くその必要がないと思うのだけれど、MICACOのインスパイリングを始めて1年で3kgの減量を果たしたという(本物から直々レッスンを受けられるのはさすが芸能人、うらやましい)。MCの女性も

「3kg、3kgですよ! 皆様も来年には3kgスリムになって是非!」

連呼していた。いやいや周りを見渡したところ、特にダイエットをする必要性がある人はそんなにいない。一方、こっそり言わせてもらうと司会の男性と女性は「腹六分目がベストです」と言っていたが・・・。ここは大きなイベント、大事な商売の場。さすが!と思われる人を表に出さねば駄目なのでは?その点、ビジュアルを問題にされない翻訳稼業は楽である(笑)。

医者にメタボを指摘されるほどでない限り、特にエステに通ってやせようとするって正直馬鹿馬鹿しい気がする。別にサプリを飲んだり、モミ出してもらったりしなくても、ジムに通ってただちょっと歩いて筋トレ。その余裕のない人は日々の生活の中でたくさん歩いたり家で体操したりする。もちろん食事にもある程度気を遣う。地道にやってたらあるべきところに絶対に収まる。それがモデル体形でなくてもグラマラスな方が個人的には魅力的だと思うのだけれど。

本来ダイエットって健康になるための食生活で、別に痩せるための食生活ではないと思うのだ。とえらそうに言いつつも体重計の上下に一喜一憂する私でもある。この年代ともなると、痩せ願望に取りつかれないようにしたいと思う。


【2011/07/05 09:21 】 | 美容・健康・おしゃれ | コメント(0) | トラックバック(0) |
「恋肌」-乾いた閉塞感
ミステリや推理小説やハードボイルドは、全く知らない世界や無関係な世界でもその世界に入り込んで楽しめる。だが、純文学やいわゆる恋愛小説は、そこに部分的にでも自分を投影できなければ読んでも面白くはない。自分の感性と作者の感性とが響きあわねば、謎解きを楽しんだり知識欲を満たしたりするものではない内容の小説はつまらないだけだ。いくら他人が面白いと勧めてくれても、全く自分にはピンとこない小説も多い。

映画も同様だ。昔々「ニューシネマパラダイス」を見て号泣した私は、同僚の男性に強く勧めたところ、「何のことだか・・・」という感想をいただいた。一方、彼の勧める「ナウシカ」を始めとする宮崎駿作品に私の心はぴくりともしない。これはもちろんいずれの感性が上なのでも下なのでもない。そしてこれももちろんのこと、親近感は抱くだろうが同じ感性を持っている人を必ずしも好きになるわけではない。ニューシネを愛し、クリスティとサガンと田辺聖子を終生の愛読書にしている私と通じ合う男性などちょっと気持ち悪い(笑)。

そして、自分のステージ(年齢やら環境やら)が変われば自然とシンパシーを抱く作家も変わってくる。自分のお気に入りの作家を探すって、お気に入りの俳優を見つけるくらい難しいものだね。

昔から歳上好きだった私は若い頃サガンの「ある微笑」に心酔したが、そのうち「ブラームスはお好き」に移行し、その後「愛という名の孤独」の意味が分かるようになってきた。



桜木紫乃という作家を最近知った。余計な御世話だし、本名なのかもしれないけど、この名前で彼女は少し損をしているように思う。20代~30代前半くらいの女性が書く甘いラブストーリーをイメージしてしまうからだ。彼女は実は46歳で、私と同年代の女性である。

北海道釧路市生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。2007年、デビュー作となる単行本『氷平線』(文藝春秋)で注目を集める。他の著書に、『風葬』(文藝春秋)、『凍原』(小学館)、『恋肌』(角川書店)。



三十歳まで女を抱いたことがない牧場の一人息子・秀一が、日本語を話せない中国の娘を嫁に迎え入れる表題作「恋肌」ほか五編を収録。がんじがらめの人間関係、息をひそめるように繰り返される男女の性愛。“新官能派”作家の傑作集。

桜木さんは、原田康子さんの文庫本「挽歌」(これも名作だ)を読んだことが読書との出合いだったと語っている。二人には北海道出身という共通項がある。同じく北海道出身の藤堂志津子さんの作品にも感じられるように、北海道を思わせる乾いた空気のようなものが作品全体に流れている。そして桜木さんの作品には、閉ざされた道東の地の何とも言えない閉塞感と虚無感が全体を覆っている。



17年前、弟を湿原に奪われた松崎比呂は刑事となって札幌から釧路に帰ってきた。その直後、釧路湿原で他殺死体が発見される。捜査を進めるうち、比呂は65年の時を経て消えない“眼”の因縁に巻き込まれてゆく。湿地に足を取られて死んだ者は、土に還ることも出来ず、永遠に水の中を彷徨っている。釧路湿原で発見されたサラリーマンの他殺死体。被害者が開けてしまったのは、64年も前に封印されたパンドラの箱だった。

「恋肌」に共鳴して、彼女の作品を何個か読んだ。驚くことにミステリもなかなかよいのだ。今後、ちょっと注目の作家である。


【2011/07/04 09:11 】 | 本棚 | コメント(2) | トラックバック(0) |
節電の夏(I)-日本の粋(いき)
江戸本日から東北電力と東京電力管内では電力の「使用制限」が発動された。ここ大阪でも関電が節電を呼び掛けている。いろいろと思うところはあるが、電気代を節約するためにも節電には取り組もうと思う。我が家でも少しずつ節電キャンペーンを行っている。さほど皆様のお役には立たないと思うけど、記録用にシリーズとして書いていくつもり。

節電でも、お化粧ハゲハゲで、苦しい顔ばかりをしていては女がすたる。どうせなら楽しくお洒落に真夏を乗り切りたい。

そこで扇子。できればセンスよく持ちたい(爆)。ジュリアナを思い出すね(古っ!)。本来なら河原町まで出て、実店舗で吟味して買いたいのだけれど、どうしても日中の京都に出かける勇気がない。そのため、オンラインショップで買わせていただいた。創業 享保三年「扇子の白竹堂」の扇子。

プチ蘊蓄。扇子には京扇子と江戸扇子があるのを皆様ご存知だろうか。

京扇子の骨の数は25~60本で江戸扇子の骨の数は15~18本。扇面の図柄は、京扇子がカラフルで華やかなのに対して、江戸扇子は空白の部分を生かした素朴なものが多い。使う素材も違いがあり、京扇子は骨に木や合成樹脂、扇面に絹や金銀箔なども使うが、江戸扇子は竹と和紙のみ。

「白竹堂」の扇子は伝統的な絵柄のものから、モダンなものや、若い女の子にも受けそうなポップでキュートなものまで幅広い。

私が最初に気に入ったのは、この鴉(からす)と白鷺の絵柄。モノトーンの洋服にも華やかな色合いの服にも溶け込みそうなモダンなデザイン。残念ながらこれは男性用扇子なのでやはりやめておいた。


karasu_06.jpg

悩みに悩んだ結果、この小花柄をいただいた。



扇子

私のテーマカラーの黒と紫。黒いタッセルも美しい。

このお店は素敵な和雑貨も数多く扱っているようで、是非暇を見つけて出かけてみたい。毎日電車通勤ご苦労様のだんなさんにプレゼントしてあげたい。

電車に乗っても、涼しい顔して風を送ろう。これぞ日本人の粋。その反対は野暮に無粋。


本シリーズ、当分続きます。



【2011/07/01 11:34 】 | お買物 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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